なぜか上海のミュージカル俳優に夢中になってしまい、先月上海に行ってきました。そのときの観劇まとめです。
海外初観劇。わからないことだらけでドキドキでした。写真多めです。
見たミュージカルたち
行った劇場「星空間3号、4号、17号」
星空間って場所が一つあるのかと思ったら、複数ありました。最初「星空間」って単語で地図検索をしてしまい、色々な場所に星空間があって、どれだよ星空間ってとなりました。
3号は亚洲大厦。4号と17号は人民大舞台。同じ区画にあります。
チケットの発券について
星空間のロビーに画像のような無人発券機が置いてあります。そこでQRコードをスキャンして発券しました。
QRコードは画面キャプチャ画像で大丈夫でした。転売対策で時間で変化するQRコードもあるらしいんですが、私の見たものは全部大丈夫とのこと。
ここから音乐剧感想。
2023/3/21 彗星来电
原作は、A Commercial Jingle for Regina Comet。
感想
最初に这个男(钟嘉诚さん)が出てきた時、う、うわぁーっ、パッとしている、華やか、そして少年のようだわ、と頭がワワワーとなりました。那个男(夏阳先生)が拗ねて悲しそうにしていてるところ、かわいくてにっこりしました。芸達者感がありました。Regina(丁辰西さん)は最初から最後までかっこよかったです。
中国語が理解できなくても、見るからにハッピーで曲も最高で楽しく見れました。多分アドリブだろうなってセリフで笑いが起こっていて、セリフを聴き取れたらもっと楽しめたろうに…という悔しさがあったので次回までに聴き取れるようになりたいです。
下班
日本で言う出待ちなのかな。出待ちをしたことがないので比較できません。
終演後、ビルの1階でファンたちが待機。俳優が出てきたら、ファンたちは俳優と共にぞろぞろ歩いて駐車場に移動、質問タイム的なのが始まりました。
現地のファンたちが日本人が観に来たぞって取り計らってくれて、チケットにサインをもらえました。本当にありがたかったです。目の前で私に向かって谢谢と言っていただき、拝むことしかできなかったです。
しかし、私は好きな俳優に伝えたいことが全くない人間なので、せっかくの会話ができる機会を棒に振り、大変申し訳なかったです。中国語ができないから無言だったのではなく、日本語が通じたとしても何も意味のある発言をできなかったと思います。自分の反応のしょうもなさについては早く忘れたい思い出になっています。
2024/3/22 火焰 Flames
原作は、Flames。
感想
スリルミー原作者のドルギノフさんの別の作品であるFlames。脚本の完成度についてはあまり評判が良くない様子のFlames。男と女と男が騙し合い殺し合うFlames。
かなり期待して観ました。
良席だったので迫力がすごかったです。こんな舞台と座席が近いことあるの?こんな距離で好きな俳優が好きな俳優を殺すシーンを見ることができるの?と信じられないほど最高でした。
揉み合いのシーン、彼らの足が自分にぶつかるかと思って身を引きました。私も揉み合いに参加して、やめろーって仲裁できる距離でした。四つん這いになって逃げるEricに後ろからEdmondが手を伸ばす場面、Edmondの視界を体験してました。臨場感というか没入感というか、実際に私もそこに居ました。イマーシブってこういうことかと理解しました。
座席の周りに舞台があるの面白いですね。これは色々な席で複数回見たくなるよ、上海住んでたら通うわと納得しました。
EricがEdmondの背中におでこをつけるところは、もう本当に切なくて、全身から悲しみと辛さが伝わってきて、言葉がわからなくてもEricの気持ちは全部わかるよと半端なく感情移入しました。
最初、気が弱く優しそうなEricが後半豹変するんですけど、その本性を出したときの感じが私好み過ぎて、今後も夏阳先生にこのような役をやってほしいと強く思いました。私にスリルミーを見せてください。でも、ネイサンとEricは違うんだろうな。
Meredithに恋をしているEdmondは非常にかわいかったです。隙がなく完璧に格好良い男性と言う感じではなく、格好つけているけれどキュートさが溢れ出ちゃっている面白かわいい男として観客の心を掴んでいました。かわいいと言う言葉だけではそのかわいらしさが伝わらないと思うので、子犬くらいとか、例を挙げて表現したいのですが、ちょっと私の脳内の引き出しには皆さんが知ってる存在で同じレベルのかわいいものが見当たりません。钟嘉诚さんを知ってる人にEdmondの可愛さを説明するならば、钟嘉诚さんくらいかわいかったです。
それと、Meredithの観客へのファンサービスがえげつなかったです。前列の観客の手を握って、目を見つめて歌っていました。もし自分があの観客だったら確実に恋に落ちていたと思います。本当にすごかったです。
開演前と下班
開演前にくじを引いて、当たった人は役者に構ってもらえる任務がありました。任務の内容は毎回違う様子で、この回の任務有りの人はお尋ね者的なポスターを剥がして、Edmondに渡して会話していたように思います。1ヶ月前のことなので既に記憶が曖昧です。
その際に開演前の場内に俳優が来て、観客とお喋りしたりしていました。前の方に座っている知らない方が日本人の観客いるよって钟嘉诚さんに話しかけていて、钟嘉诚さんが知ってるって答えて私の方に手を振ってくれました。意味のわからない距離感。全然知らない人なのに、なぜか良くしてくれる現地のファンの人が多くて本当に感謝でした。
この日の下班は前日よりも人が多い印象でした。後ろの方から見て、今、私は上海にいるんだわ、これが上海の夜の景色……と、しみじみしました。今思うと、ちゃんと俳優の話を聞けよって感じでした。
長くなってきたので、2つに分けます。
後半へつづく