つづき
2024/3/23 阿尔托，梵高
原作は、Artaud,Gogh。韓国のミュージカルらしいです。
感想
観劇済のファンにあらすじを教えてほしいとお願いしたところ、「この作品のあらすじを説明するのは難しい。考えるな感じろ」との回答だったので、中国語がわからない私にはちょうど良いんじゃない？と調子に乗って観劇に挑みました。
観劇中、美しい人間の肉体表現を鑑賞しているという感覚がありました。
阿尔托が「你是谁？」と何度も何度もこちら側に向かって言ったとき、私たち観客は今、彼の見ている幻覚に出てくる無数の誰かわからない人間なんだわ、とゾッとしました。
阿尔托の顔に深く影が落ちていて、その造形と陰影の美しさに、どこかの美術館で見た仏像を思い出しました。
阿尔托の瞳から涙が落ちる瞬間を見て、私は息をのみ、おしまいになってしまいました。
私は今回、钟嘉诚さんの舞台を実際に見て、満足してしまおうと思っていました。一度も見ていないから見たくてしょうがないんだろうと、一回見ちゃえば興味も無くなるでしょうと思っていました。考えが甘かったです。彼の涙を見るためだけに私は再度上海に行きます。
最初から最後までものすごいパワーで演じていて、本当に素晴らしかったです。
3日連続の公演で全部違うミュージカルに出演されて、しかも次の日は2公演（昼夜違う演目）。ハードスケジュールすぎて心配になりました。
下班
終演後、ファンたちが2階のホールで待機。事情は不明ですが、この日のSDはありませんでした。出てきてお花とかを受け取って、そのまま帰宅されました。ビルの外までファンがぞろぞろ着いて行ってお見送りしました。
待機中、日本語が堪能な钟嘉诚さんのファンの方にいつからお好きなんですか？と聞いたら、「Thrill me」だと仰っていました。知り合ったファン、みんなスリルミーから。「卡拉马佐夫兄弟 」もとても良いのでおすすめですと教えてもらいました。カラマーゾフの兄弟、いつか見たいです。アリョーシャ……。
2024/3/24 彗星来电
感想
2回目なので、1回目との違いを書きます。
这个男、21日はノートを放り投げてキャッチするのに失敗していたのですが、今回は成功していました。拍手！
観客席の隣に这个男が背を向けて座るシーンがあるのですが、その時の隣の席が小学生くらいの女の子で、ソワソワ立ち上がって俳優の顔を覗き込んだりしてて、これはちょっとやりにくいだろうなと思っていたら、口から紙テープを出す手品の紙テープの端をその子に引っ張らせてあげて、上手いこと笑いに変えてほのぼのした雰囲気にしていて良かったです。しかもその後、女の子が床に落ちた紙テープを集めて手に持っていたら、こっそり这个男がポケットから小さい赤いハート型スポンジを取り出して女の子に渡して小道具の紙テープと交換、回収していました。近い席だったので、这个男が女の子に小さい声で「谢谢」って言うのを聞いてしまい、恋でした。谢谢は聞き取れるんでね。あんな優しい谢谢あるか？
那个男とReginaが喫茶店で会話してるシーン、反対側のベンチで这个男がTシャツの中に腕を全部入れて寒そうにして横になっていて、笑いがおきていました。かわいいね。
全体的に21日より23日の方が、笑いが大きかったです。アドリブセリフも面白かった様子で観客が爆笑してました。
下班
夜公演もあるのに、昼公演後に下班あるんですね。大変だわぁ。昼と夜の間、休んだ方が良くない？と思いつつも、見させていただきました。日の光の中の钟嘉诚さんも夜とはまた違った雰囲気で良いなぁと思いました。
2024/3/23 火焔
感想
MeredithとEdmondが出会って恋に落ちるシーンで、Edmondが何か(Meredithか段差？)にぶつかってしまい、その後、演じながら「对不起」と謝っていて、そのコミカルキュート具合に観客から笑いが起こっていました。天呐，なんと可愛い男であることか。
完全に好みの問題なのですが、この回を見たことで、私は夏阳Ericが好きだなとわかりました。Edmondの背中にEricがおでこをつけるシーンの夏阳先生、良すぎました。あんな自然にできるのすごい。この回ではEricの勢いが強かったのかEdmondが少しよろけてました。
22日の感想で書き忘れたのですが、バーの上のところにピアノとチェロの人がいて演奏する場所があります。アンコールの時はリベルタンゴを演奏していてとても良かったです。
夏阳Ericがもう一度見たいです……。
下班
次の日の朝に帰るので、下班を見ずに帰宅しました。
総括
4日間3演目5公演、すごい楽しかったです。また上海に観劇に行きたいです。
